園ふぁん 2025年6月号

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- 改めて復習! 地球温暖化の仕組み
地球の周りにある「温室効果ガス」
(二酸化炭素など)が、太陽からの熱
を地球にとどめてくれているおかげで、地球は人間が暮らせる温度になっ
ています。その温室効果ガスが増え過ぎることで、地球に熱がこもってし
まっている状態が、地球温暖化です。
子どもにはこう伝えてみて!
「地球がお熱を出していて、これ以上熱が高くなってし
まったら、暮らしていけなくなるんだよ」と伝えてみて。
「地球の周りには、地球を温めてくれている空気がある
けれど、それが今までよりも増えてしまっているよ」と、
イラストと一緒に説明してみましょう。
厳しい暑さが続いている近年。夏はもう少し先…と思いきや、実は5月
の今が、熱中症対策を始めるべきタイミングなのだそう。毎年の課題
である熱中症対策について、そして子どもたちと一緒に考えたい地球
温暖化について、気象予報士の久保さんに教えてもらいました。
普段の食事やおやつに
塩分をオン!
久保智子さん
気象予報士(日本気象協会)
、地球温
暖化防止コミュニケーター。気象キャ
スターとして予報作成や解説業務をす
るほか、小・中学校などで地球温暖化
を分かりやすく伝える活動もしている。
子どもは特に
熱中症に注意すべき理由
睡眠や食事をしっかり取ることが何よりの予防に。また、
身長が低く、地表からの熱を受けやすい子ども。体温調整
こまめな水分補給に加え、汗をかいたら塩分を程よく取る
も未熟なため、
「深部体温」
(※脳や臓器など体の内部の
ことも大事。食事にスープやチーズを足す、おやつも塩分
温度)が上がりやすいです。何かに夢中になっていたら、
のある煎餅にするなど、普段の食事やおやつに、少しの工
喉が乾いたことを伝えられない場合もあるので、大人がよ
夫をプラスしてみて。
く注意しましょう。
もし子どもの具合が
悪くなってしまったら?
顔が赤い、大量に汗をかくなど、普段と違う様子があれ
ば、すぐに涼しい場所で休憩しましょう。服を緩め、両
側の首すじ、脇の下、足の付け根などを冷やして。また、
細かい血管が通る手のひらを冷やすのもおすすめです。
自分の力で水分補給をすることもできない様子であれば、
すぐに救急車を呼びましょう。
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