親・子ども・園のデータ

幼稚園・保育園でのカリキュラム、1位は体操、2位は英語

子どもたちにとってより良い活動内容を考えながら、各園が特色ある内容を展開

株式会社こどもりびんぐでは、今どきの園児&ママの実情や園の出来事・取り組みなどについて、幼稚園の先生や保育園の保育士の方々と情報交換をする「園巡回スタッフ」が在籍しています。今回は、そのスタッフが2021年6月に収集した、首都圏(神奈川県・千葉県・埼玉県)のあんふぁん・ぎゅって配布園計108園の「園のカリキュラム」に関してご紹介します。

◆保育内にカリキュラムを取り入れているのは、幼稚園95.7%、保育園77.8%

園のカリキュラムとは、「制度的な教育機関が教育目的を達成するために、教育内容と学習活動について組織全体で計画的に編成し示したもの」と定義されています。

幼稚園・保育園では、保育時間内や保育終了後にカリキュラムを取り入れたりしています。

アンケートによると、保育時間内にカリキュラムを取り入れているのは幼稚園で95.7%、保育園で77.8%となりました。実施している内容は、幼稚園・保育園ともに、1位体操、2位英語。3位は幼稚園は音楽に対して、保育園はリトミックでした。その他の回答では、書道・伝統文化(琴・論語・詩吟)・茶道・プログラミング・クッキングなどが上がり、さまざまなカリキュラムを通して、園の特色を出している様子がうかがえました。

 

◆保育内カリキュラム実施園のうち、幼稚園75.0%、保育園62.5%が外部に委託

保育内カリキュラム実施園のうち、幼稚園は75.0 %、保育園は62.5%が「外部に委託している」と回答。専門の先生が来て教えてくれるということに魅力を感じているようです。

カリキュラム実施園からは「いろいろな事を体験させてあげたい」「遊びと学習の一体化。食育・知育・体育をバランス良く身に付けるよう努めている」などという声があり、各園が子どもたちのためのさまざまな取り組みの一環として、カリキュラムを取り入れていることが分かりました。一方、取り入れていない園では、「子どもは自由に遊ぶことが大切だと思うので、カリキュラムとしては取り入れていない」「カリキュラムではなく行事を大切にしている」「先生・保育士が日常の保育の中に取り入れている」といった声が上がりました。

 

保育内カリキュラム実施園のご意見

【幼稚園】

・体操は外部講師による曜日もあるが、保育士による体育指導日もある。

・体操は資格のある正職の保育士。絵画は個人の外部の先生で、教えるのがとても上手。

・英語・体力作り・読書に力を入れている。英語は毎日行っていて外国人の講師が常駐している。

・責任者以上は全員教員免許を持っており各専門教科を指導している。また外部委託でも必ず責任者が付き添い一緒に取り組んでいる。

【保育園】

・英語・体操のカリキュラムはあくまで遊びとして取り入れている。保育士が外部の講師に習い、それを子どもたちに教えている。

・講師を招いてレッスンは行っているが、それよりも四季折々の野菜・果物を育て、収穫し、食すこと、食育の時間を用意することを重要視している。

・これからの時代に合わせて、英語、リトミック、体育指導、文字と数字の学習を取り入れている。

・生活リズムを考慮したプログラムとなっている。午前中に体操などで体を動かし、しっかり昼食をとり、午睡後、自由遊びやプログラムを行う。

 

◆課外のカリキュラムは幼稚園の87.0%で実施、保育園はほぼ実施なし

また、通常保育時間後の有料の課外カリキュラムの有無についても聞いたところ、幼稚園では87.0 %が実施しているのに対し、保育時間の長い保育園では、42園回答のうち1園のみ、2.4%が実施という結果でした。

実施内容としては、保育内カリキュラムと同じく、1位体操教室、2位英語教室という結果となりました。ほかにはサッカー教室やバレエ教室が上位に上がりました。幼稚園からは「働いている親にとっては、平日課外授業で習い事ができると喜ばれている」「課外保育後もバスの送迎があるので、保護者にとってもよいのでは」などの声があり、保護者からの要望で実施しているという園も多いのでは、と推察されます。

課外カリキュラム実施園のご意見

【幼稚園】

・女の子はチアが人気。保育内カリキュラムの先生を気に入って、課外教室に入る子もいます。

・働いている親にとって、課外保育は充実している方がいい。もっとたくさん実施してもいいと思っている。

・音楽は、バイオリン・リトミック・ピアノ・歌があり。2~3個入っている家庭が多い。

・スイミングはスクールの送迎バスで移動する。特にフルタイムで働くご家庭から課外保育が充実していることに感謝される。

・園児にいろいろな体験をしてほしいので、多くを提供している。

・帰宅せずに園で習い事ができることは、親子ともに負担が少ないかと思う。

・課外カリキュラムは卒園後、小学生になっても継続可能としている。

 

■本件に関するお問い合わせ先

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