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オンライン座談会 教えて!ママたちの気持ち「子どものアレルギー編」開催レポート

 

こどもりびんぐでは、Zoomのウェビナーによる編集部と読者ママによるオンライン座談会を開催しています。

2022年9月8日に、「教えて!ママたちの気持ち<子どものアレルギー編>」を開催。お子さんに食物アレルギーがあるママ3人に登場いただき、普段気を付けていることや、使っている商品、メーカーや流通への要望などを聞きました。また、子どものアレルギーについてのアンケート調査の結果も併せて、紹介しました。この座談会の様子をレポートします。

 

テーマ 子どものアレルギーに寄り添う家族の気持ちとは

パネリスト ぎゅってブロガー・ひろこさん(夫と高校2年生の長男、中学2年生の長女、保育園3歳児クラスの次女の5人家族)、ぎゅって読者・きなこさん(夫と保育園3歳児クラスの長男・1歳の次男の4人家族)、ぎゅって読者・まるさん(夫と保育園3歳児クラスの長女・1歳の長男の4人家族)、あんふぁん編集長・又木亜希子

子どものアレルギーアンケート概要
有効回答数232、2022年8月5日~18日実施、Webアンケート

◆子どものアレルギーで多いのは、食物アレルギー、次いでハウスダスト

アンケートで「お子さんにアレルギーがあるか」を聞いたところ、約4割の人が現在あると回答。アレルギーの種類としては、「食物アレルギー」、次いで「ハウスダスト」「花粉症」という結果となりました。また食物アレルギーのお子さんの該当物質については、「卵」「ナッツ類」「乳」「果物類」「小麦」が上位となりました。

 

座談会に登場いただいた3名に、お子さんのアレルギー状況とアレルギーが分かったときの状況、現在困っていることについて聞きました。

ひろこさん
4歳の次女:小麦、卵、乳アレルギー・スギ花粉  ※高校2年の長男:卵アレルギー・3歳のときに完治

離乳食で乾麺を食べたときに、皮膚症状・呼吸困難・嘔吐があり、1歳前に卵も耳かき1杯分程度を様子を見てあげたところ同じ反応がありました。乳については、テストのために皮膚につけただけで赤く腫れあがるという状況でした。

アレルギーを治すための負荷試験で半日入院などもあり、治療が大変です。また日常では、外食ができない、簡単に総菜を買えない、パン屋に入れないというのも困りますね。肌に触れるのもダメなので、シャンプーやボディソープ、スキンケアアイテム、掃除用品などにもアレルギー物質が入っていることがあり、子どもだけではなく、私が使うものも気を付けて選んでいます。

 

きなこさん
1歳の次男:小麦、卵アレルギー

生後7カ月くらいで、離乳食で食パンをあげたときに皮膚症状が出て病院で検査をして小麦アレルギーが分かりました。卵もアレルギーがありますが、軽度なので、ハンバーグのつなぎやしっかりゆでたゆで卵などは食べられる状況です。

麺やパンなど、主食が制限されているのが大変ですね。長男は麺もパンも大好きで食べたそうにしているので、弟が食べておなかいっぱいになった後、キッチンでこっそりパンを食べたりしています。

 

まるさん
3歳の長女・1歳の長男:卵アレルギー・ハウスダスト

次男は生後5カ月くらいのとき、離乳食で卵を食べたときに口の周りに発疹が出て病院を受診しました。長男は遅延型で、風邪のときに下痢で病院を受診したときに、検査をして分かりました。

お友達とお菓子をシェアするときに気を遣います。義理の両親がよかれと思って気にせずお菓子をあげようとしたりすることもあり…。スキンケアとアレルギーの関係もあると聞いたので、スキンケアにも気を使っていて、皮膚科に通って処方されたものを使っています。

 

お子さんに食物アレルギーがある方に、普段気を付けていることを聞いたところ、1位は「外食に行ったときは何が入っているか確認する」、次いで「初めての食材を購入するときは表示をチェック」「子ども自身に何が入っているか気を付けるように言っている」が上位となりました。

 

◆食物アレルギーがあることで、園選びの苦労も

食物アレルギーがあると、園の給食や生活でも配慮が必要となり、苦労もあるようです。

 

ひろこさん

今まで4園、転園していますが、1園目は「アレルギーが分かったら登園不可」と聞いていたのですが、翌日から本当にその通りになってしまい、次の園が決まっていないのに、急遽退園となりました。アレルギー用の自己注射「エピペン」を持たせているのですが、それを持っているかどうかでも園の受け入れの可否が変わるようです。現在通っている園でやっと落ち着きました。

現在は、食事は違う机で除去食を提供してもらっています。ごちそうさまをした後、片付けるときは落ちた食べ物などを触らないように、娘が別の部屋に行ってから掃除してもらうなど、園と一緒に話を重ねて安心できる体制をとってくれています。

 

きなこさん

次男は来年の4月に向けて保育園を探していますが、電話で問い合わせても、卵は完全除去ができても、小麦は主食や調味料にも使われているため、給食では対応できずお弁当持参になるかもという園もありました。

 

まるさん

初め通っていた園では、卵アレルギーがあると完全除去食ということだったのですが、娘の症状は、完全除去ではなく、徐々に食べて慣らしていくことが必要だったので、方針が合わず転園しました。今の園では治療過程を園と共有して、徐々に提供してもらっています。みんなと同じものが食べられるというのはありがたいですね。

 

◆分かりやすい表示やアレルギーコーナーがあればうれしい

3人とも、アレルギー除去食を探したり、スーパーの買い物でも苦労することが多いようです。メーカーや流通店舗への要望について聞いてみました。

 

ひろこさん

子どもと買い物に行くと、子どもの目線にキャラクターものの食材が多いのですが、食べられるものがほとんどなく、買ってあげられないのが悩みですね。子どもが喜ぶキャラクターもののアレルギー対応食がもっとあればいいなと思います。子どものためではないのですが、アレルギー対応の冷凍食ももっとあればうれしいです。ヴィーガンの食材などはアレルギーでも食べられるものが多いのですが、もう少し日常使いできる値段であればいいなと思います。

 

きなこさん

米粉で作ったパンも売っているのですが、成分表を見ると少量小麦が入っていたり、必ずしも安心して選べるものばかりではないと感じています。100%米粉のものがどこでも手に入るというわけではないので、もっと気軽に買えるとありがたいです。

 

まるさん

国産とか無添加とかはパッケージに大きく書いているのですが、アレルギーについては小さい字で書いていることが多く、もっと分かりやすく書いていたらいいなと思うことが多いですね。小さい子どももいるので手早く買い物したいので、お店でもアレルギー用の商品を集めたコーナーなどあればいいなと思います。

  

「オンライン座談会<子どものアレルギー編>」アーカイブ視聴のご案内       

今回実施した「オンライン座談会<子どものアレルギー編>」について、詳しくはアーカイブ視聴でご覧いただけます。

上記の内容のほか

・アレルギー対応食は利用している?

・災害時など非常時の対応、気にしている?

・アレルギーの情報は何で得ている?

などについても紹介していますので、ぜひご視聴ください。

※上記視聴申請フォームから必要事項を記載し送信ください