親・子ども・園のデータ
今年の運動会実施状況は?
今年も、コロナ禍で内容を変更しながら運動会を実施
株式会社こどもりびんぐでは、今どきの園児とその家族(ママ・パパ)の実情や園の出来事・取り組みなどについて、幼稚園の先生や保育園の保育士の方々と情報交換をする「園巡回スタッフ」が在籍しています。今回は、そのスタッフが2022年9月に収集した、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)のあんふぁん・ぎゅって配布園計168園(幼稚園68園・保育園100園)の「今年度の運動会実施状況」についてご紹介します。
◆今年も運動会の実施内容を変更した園は、幼稚園・保育園ともに90%以上
さまざまな規制が徐々に緩和され始めている今年。運動会を実施する(した)園は、幼稚園は100%、保育園は84%と、それぞれ昨年より実施した園が多い結果になりました(昨年の結果:幼稚園98.5%、保育園80.6%)。その一方、今年も例年の運動会と実施内容の変更があると答えた園は、幼稚園・保育園ともに90%を超え、今年も各園が園児・保護者を思い、大切な時間を過ごしてもらえるよう、それぞれどうしたら・何ができるかを模索して対策をたてている様子が伺えました。
◆変更した内容1位は「保護者の参加人数制限」
例年と変更した内容は、幼稚園・保育園ともに1位が「保護者の参加人数制限」、2位が「時間短縮」となりました。昨年変更したことが保護者からの評価が高く今年も実施した内容を聞いたところ、実施変更内容の1位・2位と同じ結果に。園が保護者からの希望を参考に、実施内容を決定していることが分かりました。
先生に話を聞くと、「園長先生自身が率先して、コロナ禍でも運動会は絶対にやりたいと先生方と協力して準備。保護者も協力的で、コロナ禍でもこんなに一生懸命行事をやってもらってありがたいという声が多かった」「今年は制限が少ない中で全学年が一同に介して運動会を実施できるのが嬉しかった。たくさんの保護者から、運動会を実施してくれてありがとうございますと握手をされた」という声があり、園の先生はもちろん、保護者も運動会が実施されることを喜んでいる様子が伺えました。
そのほかに、「ミッションをクリアしながらゲーム感覚で行う行事に切り替え。今年のテーマは【魔法学校】。保護者も協力的で、ダンスに使う衣装は保護者が作ってくれる。先生方が映画などからヒントを得て面白い企画や行事を考えることが得意で、今回も魔法学校編も楽しみながら準備していた」というユニークな声や「子どもたちの成長を喜んでほしいので練習中のエピソードを伝えるようにしている。インスタを活用し、発信を工夫。外部向けと家庭向けがある」といったイマドキなものもありました。
また、運動会実施に際し、「今の年長はこじんまりした運動会しか知らない。他の学年の成長を見たり応援したりすることは大切なので3学年一緒に行うことにした」「昨年、一昨年と学年別で行ったが、競技している園児たちの保護者はみんな写真や動画を撮っており拍手がかなり少なくなる。頑張って練習した集大成を見せて拍手がまばらなのが可哀想だったこともあり今年は全園児での開催にした」といった声があり、コロナ前に通常行っていた行事に戻している園もある一方、「年長組の保護者に声を出さずに応援してもらうため、【応援うちわ】を作成してもらい、裏面にプログラムを貼ったものの表面を装飾してもらった」「最初に異年齢ダンスをした後、3歳児から順番に競技を行うが、終わった学年から帰宅してもらうなど、その動線も考えている」という声もあり、やはりまだ実施に慎重な園もあるようです。
■本件に関するお問い合わせ先
株式会社こどもりびんぐ シルミル研究所 担当:飯倉・岡﨑
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