親・子ども・園のデータ

園で申し込んでいる先生向けの研修について

先生向けの研修を取り入れている園は88.2%

株式会社こどもりびんぐでは、今どきの園児とその家族(ママ・パパ)の実情や園の出来事・取り組みなどについて、幼稚園の先生や保育園の保育士の方々と情報交換をする「園巡回スタッフ」が在籍しています。今回は、そのスタッフが2022年6月に収集した、首都圏(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)のあんふぁん・ぎゅって配布園計126園(幼稚園45園・保育園81園)の「園で申し込んでいる先生向けの研修」についてご紹介します。

◆園で申し込む先生向けの研修を取り入れている園は、88.2%。研修内容1位は、幼保ともに「教育関連」

園で申し込む先生向けの研修を取り入れている園は幼稚園82.3%、保育園94%、全体では88.2%。また、幼稚園4.4%、保育園1.5%の園が取り入れることを検討していると回答しました。「過去にあった」という園からも「コロナが落ち着いたら再開する」という声もあり、幼保ともに先生向けの研修を取り入れている園が多い結果となりました。

受講している研修内容は、幼稚園・保育園ともに「教育関連」が1位、「緊急対応」が2位に。3位は幼稚園が「発達障害」、保育園は「食育」となりました。「キャリアアップ研修」は保育園では4位となりましたが、幼稚園では1園もありませんでした。

受講中の研修に対して満足しているか聞いたところ、「とても満足・満足」と答えた園は、幼稚園87.1%、保育園81.9%と、幼保ともに満足度が高い結果となりました。

 

◆研修を探したツールは、「園へ届いたチラシやメール」。現在受講している・今後受けてほしい研修ともに1位は「教育関連」

現在受講している研修を探したツールは、「園へ届いたチラシやメール」が、幼稚園97.1%、保育園98%と1位に。ほとんどの園が、Webでの検索や他園からの情報よりも、直接届いた情報で決めていることが分かりました。

現在受講している研修の他に、「時間や業務の余裕があれば先生に受けてほしい・または受けたい研修内容」を聞くと、幼保ともに現在受けている研修と同じ「教育関連」が1位となりました。実際受けている研修よりも、体操やリトミック・絵本など、より、実務に関係する研修を希望する園が多くありました。

◆オンラインでの研修が増え、研修が受けやすくなった

園に話を聞くと、「以前は業者の研修にも参加していたが高額なため、現在は行政のみ」「業者の研修会は費用が高く、参加が難しい」「なるべく費用がかからない研修に参加」など、研修費の園負担が厳しい状況が伺える声が多くありました。一方、「5万円までは補助金が出る」「有料研修も保育士が受けたいといえば、研修費・交通費・食事代負担している」という園もありました。

コロナの影響もあり、オンライン研修が多くなっていて、「オンラインになり保育士にとっては研修が受けやすくなった」「オンライン研修が増え、保育時間中でもその時間の人手を増やせば受講することができるので、保育士にとってとてもいい環境になった」という意見もありました。反対に「実技はオンラインより対面でやる方が身に付きやすい」というリアルでの研修をのぞむ声も。

オンライン・リアルどちらにしても、先生個人のスキルアップのために、園で申し込む研修を積極的に実施する園が多いことが今回の調査で見えてきました。

 

 

■本件に関するお問い合わせ先

株式会社こどもりびんぐ シルミル研究所   担当:飯倉・岡﨑

TEL:03-5244-5761(10:00~17:00 ※土・日曜、祝日を除く)

E-mail:enfant@kodomoliving.co.jp