園ふぁん 2024年7月号

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- 暑い夏、到来!
子どもの
園でできることは?
近年の夏の暑さで屋外の活動に不安を覚える先生も多いのではないでしょうか。
「園ふぁん」を発行するこ
どもりびんぐは、 2024
年 度 「 熱 中 症 ゼ ロへ 」
プロジェクトに協力団体
として参画しています。
2024年4月※には気候変動適応法が改正され、熱中症対策がより強化されることになりました。
そこで、医師の三宅康史先生に、子どもの熱中症の予防や対策で大切なことを聞きました。
イラスト/タオカミカ
熱中症とは?
熱中症とは、高温多湿な環
境
に体が適応できない事で生
じる、さまざまな症状の総称
です。気温や湿度の高さ、風
の弱さなどの環境や、その日
の体調や暑さへの慣れ、運動
量などの条件次第で、誰でも
熱中症にかかる危険がありま
す。特に子どもは大人と比べ
て体が熱されやすく、熱中症
にかかりやすいため、周囲の
大人がしっかりと見守ること
が大切です。
普段を知る
大人の目線が大事
体の症状を上手に言うこと
が
難しい子どもは、普段の様
子をよく知る大人の目線がと
ても大切です。朝の登園時に、
しっかり朝食をとれているか
の確認をしたり、活動中は水
分補給の頻度に留意したりと、
いつも以上に子どもを観察し
てください。子どもたちの顔
が赤くほてっていたり、大量
に汗をかいたりなど、普段と
違った様子はないか、気を付
けましょう。
※令和5年6月1日
(一部)
、
令和6年4月1日全面施行
三宅康史 先生
帝京大学医学部救急医学講座教
授 / 帝京大学医学部附属病院高
度救命救急センター長。母体救命
や精神科救急医療、救命センター
における終末期の問題にも取り組
んでいる。著書に『現場で使う!!熱
中症ポケットマニュアル』
(中央医
学社)など多数。
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