園ふぁん 2024年12月号
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- 2023年4月に開園。子
どもたちにとって第二
の家庭であるような温
かい人間関係の中に、
好 奇 心 の 種を大 切 に
する科学を取り入れた
カリキュラムを行って
います。
わくわくドキドキが創造力や思考力を高める
もりのなかま保育園 四街道
めいわ園サイエンス+(千葉県四街道市)
「サイエンス+」とは、普段の保育に科学を取り入れ、子どもたちが
見つけた「どうして?どうなる?」を深堀りし、やりたい気持ちを膨ら
ませることで創造力や実践力、思考力を育むプログラムです。
園長 松澤和子先生
保育の中に科学の視点
縦割り保育で尊重し合う
ジャガイモ堀りで「穴が開いて
いるジャガイモ が あるの はな
ぜ?」と感じた子 はファイバ ー
スコープでのぞき、とことん追
究。 やりたい 気持ちが達成感
を育みます。また、サイエンスを
通じて正解が一つでないことを
知り、失敗を恐れず他を認め合
う心の成長も芽生えます。
3∼5歳児の異年齢による縦割
り保育も実施。一緒に活動する
中で年上の子への憧れが自分よ
り小さい子に対する優しさに変
わり、子どもの心を大きく成長
させます。運動会のリレーなど
自分のペアを一 生 懸 命に応 援
する思いやり、お互いを尊重し
合う関係性が築けます。
都 心 の 住 宅 街 にあり
ながら3000坪の敷地
に 園 舎 の ほ か 、グ ラ
ウンド、森、畑があり、
広 大な自 然 環 境 の 中
で、子どもたちの豊か
な感性を育みます。
自然に暮らし、学び、気付く心を育む
美しの森幼稚園
(神奈川県横浜市青葉区)
園長 石渡一郎先生
7
サイエンスの時間は白衣を着ます。わくわ
くドキドキする楽しさを知っているため、
袖を通した瞬間、子どもたちの目の輝き
が変わります
自然遊びが教育の幹
食べ物の収穫体験も
子 どもたちは自 然 にあるもの
を利用して、ごっこ遊びや木登
り。森の倒木を見つけたら、宇
宙船に見立てて基地作りを始め
るなど、予想をはるかに超える
創造力で遊びを生み出します。
同じ繰り返しの遊びの中にも新
しい発見があり、友達と刺激し
合う中で、助け合いの心も。
自然豊かな森や畑では、自生す
るタケノコや栗拾いを行うだけ
ではなく、梅を取った後には細
かな梅仕事までを子どもたちが
行います。また野菜や稲は、種
まきから始めて収穫するまでを
体験。食材を通して春夏秋冬の
季節の移ろいを肌でも味でも感
じる体験を。
「森の保育」は、自然の中で主体的に過ごすことで育つという理念。
「美しの森幼稚園」では、幼児期の発達の土台に大切なのは 遊び
であると考え、自然の中で自ら学び、発見する力を育んでいます。
広々とした敷地の中は高低差が
あり、その中で五感をフル 回転
させながら、卒 園まで駆け回っ
た子どもたちは、体力も自発性
も格段に上がるのだそう
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