親・子ども・園のデータ
金融商材×子育て世帯に向けた マーケティング事例 3選
物価上昇や、日本の収入が他国に比べて伸びていないことを背景に家計は圧迫され負担が増しています。
少子高齢化によって、年金もあてにならず、今後家庭の資産を増やしていくにはどうすればよいのかを考える子育て世代。
そんな中、岸田政権は2022年11月「資産所得倍増プラン」を策定し、一般家庭が投資をしやすい環境整備を行い、また民間企業でも「100円から」や「ポイントで」投資ができるサービスなど、エントリー層向けの商品が拡大してきました。
何かと出費の多い子育て世代は来るべき、「教育」「住宅」「老後」に備えるべき時間はあるが、とはいえ知識がない状況です。
「節約」「貯金」で足踏みしている世代を動かすにはどうすればよいのか?
本記事では、金融商材×子育て世帯に向けた効果的なマーケティングについて解説していきます。
「こどもりびんぐ」は、小学館グループの一員として2020年5月から事業をスタート。ママ・パパ、そして子どもたちを応援したい!という理念のもと、幼稚園・保育園をステージとした子育てファミリー向けメディア発行事業、プロモーション・イベント事業、リサーチ事業を展開しています。(HPはこちら:https://kodomoliving.co.jp/)
目次
・ママ・パパのお金に関するインサイト
・金融×子育て世代へ効果的なマーケティング手法 3選
・まとめ
ママ・パパのお金に関するインサイト
コロナ禍以降、子育て世帯を取り巻く環境は大きく様変わりしました。
働き方、子育て環境、そして世界的な物価高…。これらの状況の中、子どもを育てるママ・パパたちは、教育費や夫婦の将来のための貯蓄をどのように考えているのか。
今まさに子育て真っただ中にいる「あんふぁん」、「ぎゅって」 世代を中心に、お金に対する気持ちと実情を独自調査しました。
・調査概要
タイトル:お金の事情についてのアンケート
調査方法:インターネット調査
調査対象者:子育て情報サイト「あんふぁんWeb」、「ぎゅってWeb」会員
こどもりびんぐアンケート会員のうち、小学生以下の子どもを持つ保護者
調査期間:2023年2月18日〜3月16日
回答数:570人(女性529人|男性41人)
調査実施:株式会社こどもりびんぐ(シルミル研究所)
・昨今の物価高を踏まえた家計の対策は、「今すぐできる」 がキーワード
Q. 物価高などの影響で見直したものはありますか?(複数回答)
Q. 物価高などの影響で新たに始めたことはありますか?(複数回答)
・投資=いずれは始めたいけれど、ネガティブなイメージが払拭できない
Q. 投資に対する自由回答から導き出された感情の傾向
・ママ・パパのお金に関するインサイト
教育費、老後資金、そして日々の生活に必要なお金。お金に対する不安は尽きません。
しかし、子育てや仕事に忙しい毎日を送る彼らには、気持ちの余裕もなければ、勉強や情報収集をする時間がない…という現実。
今回の調査では、「ないない尽くし」のループからなんとか抜け出そうと、日常の中ですぐにできることをコツコツ積み重ねながら、暮らしを豊かにする工夫をしているママ・パパたちの姿が浮き彫りとなりました。
子どもたちの未来のために、自分たちの将来のために、どのような選択肢があって何が自分たちに合っているのか。
学校教育の中で金融について学ぶ機会の少なかったこの世代には、「金融リテラシー」を獲得しながら、「お金」についての理解を促すようなコンテンツを提供し、一緒に勉強をしていくような施策が効果的です。
※調査資料ダウンロードはコチラの記事から:570人の生の声から読み解く 今どきのママ・パパ お金に関する気持ちと実情
※その他、ママ・パパの金融に関する調査も実施しております:「投資・資産運用の関心」の高さ。「ママのお金」に関する調査
金融×子育て世代へ効果的なマーケティング手法 3選
1. コンテンツマーケティング
前述の通り、子育て世代に向けては、お金に関する不安や知識を払拭するような、未来へ向けた安心材料としての知識収集や、ケーススタディなどのコンテンツが効果的です。
他の家庭のことではなく、自分の家庭の内容として、
・他の家庭ではどのようにしているか?
・お金のプロが伝授するおすすめ施策
などを、なるべく親近感をもって体感していただくことが重要です。
コンテンツ例 ①:共働きファミリーの家計簿診断(https://gyutte.jp/series/money)
なかなか家計を見直せなくてマネープランが心配。そんな働くママの家計簿をファイナンシャルプランナーが診断しながら、改善ポイントや対策などを指南します。
様々な環境のご家庭の家計簿を見ながら、ユーザーは自身の環境にマッチしたケーススタディを把握することができ、アドバイスによってユーザーにマッチした訴求が可能です。
コンテンツ例 ②:忙しくてもちゃんと貯まる!共働き家庭のお金のルール(https://gyutte.jp/223697)
今後発生する教育費の目安や、貯蓄を増やしていくためのコツをファイナンシャルプランナーが解説。
具体的に固定費を見直す項目や、おすすめの貯め方などをお伝えすることで、自分事として改善へ向かえる方向性を見出してもらいます。
2. ファミリー向けイベント
子育て世代に特化した、展示会(子育てフェスタなど)はターゲットユーザーが参加しやすく、規模によりますが、多くの家族連れユーザーが参加することから、リード獲得へとつながり、そのまま商談へと進むことができます。
ターゲットユーザーの確度の高さから、お子様に人気のあるコンテンツをブース内に用意し、たくさんのお客様を集客しまずは話を聞いてもらうことが重要ですが、主催側のスタンプラリーなどの仕組みにより、接客数は確保できます。
課題感のあるお客様へはじっくり時間をとってご案内することや、後日のアポ獲得にもつながります。
2024年3月3日開催 小学館&あんふぁん ぎゅって 「こどもフェスティバル」
開催レポートはコチラ(https://kodomoliving.co.jp/2024/03/7217/)
3. プロジェクト協賛
年間プロジェクトとして、メディアや各種団体の企画するスポンサー施策です。
子育て世代というターゲットと合わせて、金融に関するセグメントをかけることで、よりモチベーションの高いユーザーがプロジェクトに参加するため、プロジェクトの目的に合わせた文脈内で様々なアクションが中長期的に実施可能です。
具体的に実施される内容としては、
・リアルイベント(子供向けの金融教育イベントなど)
・セミナーの実施
・コンテンツの提供(記事、動画など)
・座談会 / オフ会
・各種キャンペーン
・サンプリング
などが挙げられます。
「子育て世代のマネーリテラシー 向上 PROJECT」に関するお問い合わせは下記のお問い合わせフォームよりご依頼ください。
まとめ
金融商材×子育て世代に向けたマーケティングは、年代によって変化していきますが、特に現在では、「物価高」「金融商材のエントリー層拡大」を背景にニーズが高まっています。
ただし、金融に関する教育をあまり受けていない現在の子育て世代には、ただ単純に広告を当ててCVを取るというものだけではなく、しっかりとストーリーを自分事として理解をしてもらうことが重要です。
そのためには、いまどきママ・パパのユーザーニーズを押さえたコンテンツ発信や施策の展開が必要となります。
こどもりびんぐでは、金融×子育て世代マーケティングにおける企画の部分からマーケティング施策のご提案が可能です。
弊社の金融系事例などを参考にプランをさせていただきますので、是非一度、お問合せいただけますと幸いです。