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37園がオンラインで参加!保育現場におけるジェンダー平等とは

園の先生向けセミナー「ジェンダーについて考えよう」を開催

ここ最近、よく耳にするようになった「ジェンダー平等」という言葉。2022年11月号「ぎゅって」の巻頭でも「親子で考えてみよう ジェンダーのこと」をテーマに「ジェンダーって何?」「ジェンダーバイアスってどんなもの?」などについて特集。読者からも「理解が深まった」「価値観をアップデートしなくてはと思った」などさまざまな意見が届き、反響を呼びました。

 

●ぎゅって2022年11月号巻頭特集「親子で考えてみよう ジェンダーのこと」はこちらから

 
今回、その巻頭特集を監修いただいた内海﨑貴子先生を講師にお迎えし、園の先生向けオンラインセミナー「ジェンダーについて考えよう」を2023年2月2日(木)に開催しました。ジェンダーの基本や、保育における「ジェンダー平等」についてお話を伺ったセミナーの様子をご紹介します。
 
講師:内海﨑貴子先生
川村学園女子大学教育学部児童教育学科教授。人権教育、ジェンダー平等保育・教育などの教育学、性の多様性・セクシュアリテイの教育についての研究が専門。保育士、教員、区市町村職員の研修などでジェンダー平等の重要性を啓蒙している

ジェンダーの視点で保育の現場を考える

セミナーの前半では、ジェンダー平等の目的や必要性を分かりやすく紹介。保育の場で「男の子」「女の子」と無意識に分けてしまうことがなぜ問題なのか、子どものジェンダー形成はどのように作られているのか、保育におけるジェンダーの再生産についてなど、具体的な例を用いながら、多様性を尊重する保育、保育の中に多様性を用いる重要性などをお話しいただきました。
 


 
後半は、ぎゅって編集長、岡﨑奈穂子の進行のもと、幼稚園・保育園から寄せられた質問にお答えいただきました。「園生活での対応」「気になる子をみかけたら」「保護者への伝え方」「子どもたちへの伝え方」など、シーン別に合わせ具体的に説明をしていただきました。
 

1人でも多くの子どもが「生まれてきてよかった」と感じる社会にしたい

当日は全国から延べ37園、60人の保育園・幼稚園の先生方がご視聴くださいました。​セミナー後のアンケートでは、回答いただいた95%の方がセミナー内容に「とても満足」「まあまあ満足」と回答しました。フリーコメントでもたくさんの感想が寄せられ、先生方のジェンダーに関する関心の高さが伺えました。

 
先生たちからの感想をご紹介します。
●園でこれから実行してみたいこと、やれそうなことがありましたら教えてください
・保育の中で無意識にしていた男女の区別をなくしていく。子どもの気持ちや考えを尊重する。子どもたちにジェンダーバイアスを植え付けないように心がけたい
・職員全員で子どもたちの性自認についてあらためて考え、それらを保護者に対しても発信し共有していく大切さを感じました
・無意識に行っていた対応を、シーンごとに見直していこうと思います。色やデザイン、役割など多岐に渡りますが、一つ一つ丁寧に進めたいです
・今まで、男女別や声掛けの些細な違いがあるのが当たり前になっていて、自分自身の考えをアップデートすることが必要だと強く感じた。今後は、普段の会話や見守り方を気を付けていきたい
・ ジェンダーについての講義を聞くのは初めてでした。困ってしまう子どもが出ないように、職員と保護者が同じ思いで見守っていけるよう「ほけんだより」などを使って発信していこうと思います
 
●本日のセミナーの感想を教えてください
・今回の講習を受けて、子どもをよく観察し、様子を見て把握すること、一人一人の個性として否定せずに認めてあげて見守っていくことが大切だと感じました
・より詳しく知りたい、学びたいと思いました。 日本の性教育は遅れているので、幼少期で伝えていけるような学びの場があったらいいなと思います
・今までジェンダーについて園全体で話し合うことをしていなかったが、職員間で話し合い、できることから改善していきたいと思いました
・とても勉強になりました。 知っているようで理解していない言葉もあり、幼児期での関わり方が子どもたちの成長に伴い、大きく影響するのではないかと感じました。私たちの性教育によって、いじめが減るような気もします。あらためて幼児期に関わることが、とても責任ある仕事であると感じました
・これからの保育現場にとっては必要不可欠な内容であると考えており、今回の研修で頂いたアドバイスや資料に関して、適切な方法で他職員に周知したり、話し合う機会を設けたいと感じています。 取り入れられることから取り入れ、一人でも多くのお子さんが「生まれてきて良かった」「理解者がいて幸せだ」と感じる社会づくりに貢献したいと思います​
・ジェンダーについてとても分かりやすく説明していただきありがとうございました。まだまだジェンダーについては固定概念があったり、偏見を持った人もいると思います。その中でも、一人一人の個性として、社会全体で認識していくことが大切だとあらためて学びました

 
こどもりびんぐでは、これからも園の先生方にとってお役に立てるようなセミナーを開催していく予定です。ご一緒できる企業様がありましたらぜひお気軽にご相談ください。
 

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